またFAULHABER社では、ロボット工学の分野において、さまざまな研究活動に携わる多数のチームに対し、財政面の援助やモータの無償提供などを行うことにより、教育や技術開発を支援しています。その一例が、FloridaのHomestead-Miami Speedwayで開催された、2013年DARPAロボティクスチャレンジ(DRC)への参加です。DCRとは、災害(自然または人為的災害)救助用ロボットの開発の促進を目的とし、ロボットシステムおよびソフトウェアチームが、その技術を争うロボット競技大会です。参加チームには、世界屈指のロボット研究および開発団体や組織が名を連ねています。これらチームが協力して、短期間内に各種ハードウェア、ソフトウェア、センサ、ヒューマンマシン制御用インターフェイス(HMI)の開発を行い、災害救助に関連する困難なタスクをロボットが遂行できるかを競い合います。Fritz Faulhaber博士の出身校で、米国Pittsburghにあるカーネギーメロン大学の研究チームは、タータンレスキューCHIMP(CMU高知能モバイルプラットフォーム)で3位入賞を果たしました。90kgのロボットは、人工的に構築された危険で過酷なコースで複雑なタスクを遂行できるよう設計されています。またFAULHABER社は、スイスの若者にロボット工学に関する教育を行うNPO、Helveticrobotを支援しています。機械や電子工学またはソフトウェアを含む、複雑なロボットの課題に取り組む複数の研究チームがあります。2009年よりHelveticrobotチームは、国際ロボットサッカー選手権(ロボカップ世界大会)に参戦しており、3位入賞から連続して順位を上げ、最終的には優勝を果たしています。昨年のEindhovenでは、FAULHABER社のDCマイクロモータの搭載により、「最優秀ロボット賞」を受賞しました。本年度のロボカップ世界大会は、7月にブラジルのJoão Pessoaで開催されます。Helveticrobotでは、新たなチームと改良されたロボットで参戦する予定で、勝利への期待が高まります。さらにFAULHABER社では、同じくスイスを拠点とし、ロボット分野への子供たちの参加促進を目的とするRobo-Si協会(ロボットシステムインテグレータ協会)への支援も行なっています。Robo-Si協会は、9歳~16歳の青少年が、レゴの基本パーツを使ったロボット製作や操作を競う、地方/国内/国際大会「ファースト レゴ リーグ競技会」の主催者としても活躍しています。
詳細情報
Bündner Kantonsschule
www.helveticrobot.ch
www.theroboticschallenge.org
www.robo-si.ch